伊豆旅行2日目です。
この日は標高のある自然スポットやドライブルートを中心に回り、最後は温泉でさっぱりしてきました。
定番の熱海や伊東といった観光地には入らずとにかく混雑しない所、アクセスがむずかしい所を優先でルートを組んだため知らない自然スポットもあるかもしれません。
車での移動を前提とした行程ですが、最後まで見ていってください。
爪木崎公園の日の出と柱状節理
爪木崎公園からの日の出です。
この日は雲があり水平線からの日の出は見られませんでしたが、それでも徐々に明るくなっていく様子や波の音などをゆっくりと感じられます。
この日は5月28日。
時刻は4:46。
30分前の様子がこちら。
最初は沖の船の明かりだけだったのが、だんだんと雲の形や海と陸地の境目がはっきりしていきます。
爪木崎の柱状節理です。その形から「俵磯」と呼ばれています。
前の記事で紹介した浄蓮の滝のものとは少し形が変わっています。
江戸時代には建築用の石材として使われていました。
写真に収めたのは俵磯の一部分。
もっと広い範囲に柱状節理が広がっています。
メディアなどで紹介されている柱状節理の名所は、駐車場などの陸地からはアクセスできないので注意です。
この爪木崎にはスイセンの群生地もあり、時期(12月~2月頃)には水仙まつりも開催されるようです。
爪木崎には花園もあります。時刻が早かったため入れませんでしたが、温室もあり中にはパパイヤなどの亜熱帯植物を見ることもできます。
この時期以外でも、様々な種類の植物を楽しむことができるそうです。
スイセンの時期と合わせて冬に訪れるのも面白そうです。
相模湾を見渡す絶景パノラマ 稲取細野高原
今度は稲取細野高原へやってきました。
時間は午前7時。第一駐車場からさらに進みパラグライダー駐車場から歩きます。
駐車場からはゆっくり歩いて40分ほどの道のり。
ちなみに第一駐車場の看板だと、山頂近くまでの駐車場がもう一つあるそうなんですが入り口には柵があり入れません。
季節や時期によって通れる日もありますが正確な開場日は不明です。
今回私が利用した駐車場はこちらです。
参考になれば。
山頂へ到着。
高さはないものの結構疲れます。
朝早いのもあって気持ちいい疲れではありましたが。
山頂からの景色は素晴らしいものです。
まずは山をはさんで反対側、風力発電所の風車があります。
尾根伝いに風車が並んで回っている様子は見事なものです。
私が調べられた範囲では、2023年5月の時点では風車の真下への道は通行禁止になっていて近づくことはできませんでした。
海側の景色はこのような感じ。
前方には相模湾が一望でき、正面に河津町、少し右側には下田も見えます。
秋にはススキが成長し穂を出し、一帯が黄金色に染まります。
また、10月には「稲取細野高原ススキ鑑賞会」が開催されます。
ススキの穂の背景に海が見える上に、高原の開放的なところも相まってきっと素晴らしい景色になるでしょう。
・先ほど紹介したパラグライダー駐車場までの道は非常に狭く、すれ違いが困難なところが多いので運転になれていない人や大きな車での通行は難しいかもしれません。
・第一駐車場から山頂までは片道約3キロ、時間にして1時間以上かかります。
パラグライダー駐車場までの道が通行止めの場合は引き返すことも選択肢の一つになると思います。
河津のループ橋を経由し西伊豆スカイラインを走る
さてここからは伊豆を北に向かいつつ、有名なドライブルートを走ります。
まずは河津のループ橋。写真は真下から見上げて撮ったものです。
大きな弧を描きながら約2周、制限速度は40キロ指定になっています。
登りで走行したので恐怖感はあまりなったのですが、加速がもたつくことがありました。
下りは目線が外に向くことや、速度がのりやすいこともあって注意しながらの走行が必要なのかもしれません。
駐車場へ行くには一度道を逸れる必要があります。
河津のループ橋から約1時間。
「西伊豆スカイライン」にやってきました。
絶景のドライブを楽しみたいならこちらはオススメです。
土肥峠から戸田峠に向かえば正面に富士山を見ながら走ることができます。
西伊豆スカイラインは2車線で道路状況もよく走りやすく、また伊豆スカイラインと違い無料の観光道路なのですが交通量が少なく快適なドライブが出来ます。
標高は900m。
総延長は約11キロ。
アップダウンは結構ありますが見通しが利くところが多いので、速度を適正に保てば運転に不慣れな方でも景色を楽しむことができるのではないでしょうか。
また、戸田峠から修善寺方面に少し走れば「だるま山レストハウス」もあります。
運転に少し疲れた際には立ち寄るのもいいでしょう。
源氏ゆかりの地 修善寺温泉郷で温泉と散策を楽しむ
修善寺温泉は伊豆半島の山間にあり、伊豆半島最古の湯です。
開湯は平安時代に弘法大師空海によってされたと伝えらえています。
また日本百名湯にも選ばれていて、過去には芥川龍之介をはじめとする文豪が愛したことでも有名です。
到着してまずは写真の左側の展望台がある日帰り温泉「筥湯(はこゆ)」で汗を流すことに。
料金は350円。
泉質はアルカリ性単純温泉。
中は内風呂のみですがヒノキ造りの湯舟は風情があり、天窓もあるためこの日のように天気が良ければ光が入り込んで開放感があります。
温泉の後は散策をします。
まずは温泉郷の名前の由来にもなった「修禅寺」です。
ゼンの漢字がお寺を示すときと温泉郷を示すときで違うのは面白いですね。
修禅寺は温泉郷の中心にあります。
「鎌倉殿の13人」を見ていた方なら私よりも詳しいかもしれませんね。
源頼朝の弟範頼は謀反の疑いをかけられ亡くなり、また数年後には頼朝の長男で2代目の将軍でもある頼家が暗殺されます。
修善寺温泉郷の周辺には範頼と頼家、2人の墓も見ることができます。
すぐ近くには「日枝神社」があります。
先ほどの修禅寺と共に、弘法大師空海が建立したとされています。
また社の左には2本の杉の根元が1つになっている「夫婦杉」があり、樹齢は800年をこえているそうです。
修禅寺から川を挟んだ反対側には「竹林の小径」があります。
両脇に並んだ竹は高さ20m以上はあるでしょうか。
竹林の中央には竹でできた大きなベンチがあります。
竹林の道は少し薄暗いところが多いのですが、ここの周辺は開けているため光が入ってきます。
涼しく風も通りやすいため、夏場などでも楽しめそうです。
日が暮れた後はライトアップなどもやっています。
修善寺温泉郷はこの桂川に沿うようにできています。
この朱色の橋は「楓橋」です。
反対側の様子はこちら。
楓橋は秋になると赤く染まった紅葉が、この川とも相まってきれいな景色を作り出しそうです。
さいごに
2日間の伊豆半島の旅行のルートを紹介しましたがいかがだったでしょうか?
伊豆半島はとても広く、なるべく多くの観光スポットを回るために効率を考えて回りましたが、やはり2日では限界がありますね。
今回のルートでは有名どころの下田、熱海、伊東は行かなかったのでそちらも含めると日を改めるか3日ほど用意する必要がありそうです。
もちろん、天候などにも左右されることもあるので想定通りに回れないかもしれません。
それでも今回の旅は面白く、新たな発見もあったのでお勧めできます。
この記事がこれから伊豆に行く人や、伊豆で人混みを避けた観光ルートを探している方の参考になれば幸いです。