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東京にある秘境 日原鍾乳洞の歩き方!【奥多摩日帰り旅行①】

今回は、東京の奥多摩にある日原鍾乳洞を観光しました。

東京であることを忘れてしまうほどの自然が満載の鍾乳洞。
アクセス方法や見所を、写真などを交えながらお伝えしていきます。
見てくださる方の参考になれば嬉しいです。

日原鍾乳洞の成り立ちとアクセス方法

日原鍾乳洞とは?

東京都奥多摩町にある日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)は総延長1200m、高低差は134mあります。
東京都の天然記念物で、関東でも最大級の広さを誇ります。


日原鍾乳洞は、古い石灰石が雨水などで溶かされてできました。
鍾乳洞と川を挟んで反対側の山は、白色の岸壁でこの辺りの山には、石灰質が多く含まれていることがわかります。
日原鍾乳洞以外にも、この辺りには鍾乳洞が数多くあるようです。

アクセス方法


青梅街道(411号線)から日原街道入り口の交差点を右折。
そこから街道を約10km進むと駐車場です。

日原街道は道が狭いうえ、見通しもあまりよくありません。
ハイキングやトレッキングの歩行者、ロードバイクなどもよく見受けられます。

対向車とのすれ違いが難しいポイントも多いですが、待機所は各場所に設けられています。
また、日中でも暗いのでハイビームも活用しながら無理せずに進みましょう。

休日は鍾乳洞入り口前の駐車場は、台数が少ないこともあり停められないことが多いので、入り口を過ぎトンネルを越えた先の駐車場の方をおすすめします。


JRの奥多摩駅から、バスでのアクセスも可能ですが、休日は鍾乳洞の手前の東日原で止まってしまい、徒歩で25分歩くので注意。


駐車場から川沿いを5分ほど歩くと、入り口が見えてきます。
入場料は900円。パンフレットを貰ったらまず軽く目を通しておくといいでしょう。

 

いざ、鍾乳洞探検へ


入り口付近は、中からの冷たい空気で冷やされていました。
この日は2023年9月2日。中との温度差に驚くかもしれません。


入り口には注意書きもあります。
頭上から水滴が降ってくることもあるので、つばが短い帽子をかぶりました。

洞内は年中11℃ 寒暖差に注意


洞窟内は年中11℃。真夏は肌寒く感じるかもしれません。
通路は濡れているものの、歩きやすいところが多く整備が行き届いている点は安心できます。


また、ライトの数が多く足元は明るいです。
風景に見とれなければ転んだりすることも少ないでしょう。

昔は信仰の対象だった鍾乳洞


鎌倉時代には、日原鍾乳洞は修験道の聖地でした。
洞穴を一つのお堂のように、鍾乳石と石筍を仏のように見立てていて、いろんなところでその名残のような呼び名が残っています。


水を張った器に水滴が落ちることで、きれいな音が洞内に響く水琴窟です。
静かに耳を傾ければ、その音に癒されます。


水量は多くはないですが、洞内には川も流れています。

日原鍾乳洞でもっとも有名な 死出の山


しばらく進むと、急に視界が開けてきます。
ここからの景色を、写真などで見たことがある人もいるかもしれません。
死出の山は、洞窟内で最も広い空間にあります。


ライトアップは常に色が変化していて、印象がそのたびに変わります。


山頂付近には、「縁結び観音」や「さいの河原」などがあります。


入り口からは最も遠い場所がここになります。
洞内でも高い所や、開けていることで他の場所よりも静かで少し不思議な感覚がします。


その隣にはさいの河原があり、石の中にはどうやって積まれたのかわからないような角度で立っているものもあります。


死出の山の入り口からもう一つ道があり、行き止まりには十二薬師があります。


昔に、12本の鍾乳石があったのですが折られてしまい、今は見学者のためにこの十二薬師が祀られています。


この先は行き止まりですが、奥にある「底なし井戸」を覗くことができます。
ここまでの道は安全で、光が多く安心感もありましたがここだけは違いました。

手前から奥に行くにつれて光がなくなっていき、見える最奥は真っ暗闇で恐怖を覚えました。
こういった秘境を、安全に見学できることに感謝しつつ折り返していきます。

帰り道は新洞経由 神秘と歴史を感じる鍾乳石へ


帰り道には新洞を回ってから戻ります。
新洞は鍾乳洞の中では比較的新しく、昭和37年に発見されました。

手つかずのまま発見された新洞は、石筍や鍾乳石が乱立している洞内でも一番自然を感じることができるポイントです。


注意点としては、階段が狭いうえに急で、高さは4~50mほど登らなくてはならないことです。写真は上から覗いた形なのですが伝われば幸いです。

この道は帰りの最短ルートからは外れているうえ、階段手前の入り口にも注意書きがあるので、実際に階段の角度などを見てもらってから判断してほしいです。


ただ、苦労して登りきった後には素晴らしい景色が待っています。
新洞には各所に鍾乳石が発達しているのを見ることができます。


ここ「村雨の間」ではとても大きく成長した鍾乳石を見ることができます。
正直、目の前にして見てみても、滴り落ちる水がこのような形になるのは信じ難いです。


鍾乳石以外にも、この道には見所があります。
雨降り岩もその一つです。
理屈はわかりませんが、ここの周辺の岩のみ雨が降りだしたときの模様みたいになっています。


「金剛杖」は2m50cmもある、細長い石筍です。
この辺りで見られるものでは、最も長いものなのではないでしょうか。

石筍と鍾乳石の違いは、天井から下がるようにできるものを鍾乳石、地面に固まって積もるようにできるものを石筍、という風に区別されています。

1センチ成長するのに、鍾乳石の場合は約70年。
石筍の方はもっとかかり約130年もの時間が必要です。

金剛杖の場合は単純計算で、3万2千5百年かかることになります。
想像もつかないような長い時間をかけてつくられたものを、こういった形で今、私たちが目にすることができるのは幸せなことなのかもしれません。


このまま、出口の方へ。
所要時間はホームページでは約40分。
私の場合は43分かかりました。一つの参考に。

さいごに

いかがだったでしょうか。
私は、鍾乳洞はここが初めてではなく、過去には岩手県の龍泉洞にも行ったことがありましたが、同じ鍾乳洞と名前がついているものでも決して同じものは無いということを、身をもって感じることができました。
東京に住んでいながらも、これまで来なかったことに少し後悔しています。

この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。
今後も、旅行や観光の記事をブログに上げていきますのでお付き合いいただければ幸いです。

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おかけん
30代男性。東京在住。旅行、ゲーム等が趣味。 私が行った旅行先を中心に紹介していきたいと思いブログをはじめました。 そのうち旅行以外の事もブログに書きたいと思っています。 X(旧Twitter)などでブログの更新の際にはポストしますのでフォローしてもらえると嬉しいです。