前回の続きで日帰り旅行で10月の立山黒部アルペンルートを進んでいきます。
ロープウェイからの紅葉と雪の立山の絶景をお伝えします。
オススメのまわり方や利用した乗り物なども合わせて紹介していきますので、最後まで見ていって下さい。
Contents
黒部ダムからケーブルカーへ乗換
黒部ダムの散策をそこそこに、アルペンルートで最も高いところにある室堂駅を目指していきます。
時刻は8:40。
前回の黒部ダムの様子はこちら↓
まずは黒部湖駅から黒部平までケーブルカーに乗ります。
この車両は開業からずっと使われていて、少し古臭さはあるけれど雰囲気もあって好きです。
最大斜度は31度。
車両内に傾斜のきつい階段があり、その角度のまま登っていくのは面白いです。
5分ほどで黒部平駅に到着。
黒部平の紅葉とロープウェイ この旅最高の紅葉スポット
黒部平駅に到着。
次のロープウェイまでは10分ほど時間があるので展望テラスを登ります。
ロープウェイの待ち時間で紅葉を満喫!
ダム周辺より300mほど高い位置にあるので少し寒く感じましたが、それ以上の素晴らしい景色が待っていました!
今年の秋は暖かい日が多かったこともあって紅葉の進みは遅く、全体が黄色に染まっている様子は見られませんでしたがそれでも自分にとっては十分満足できるものでした。
例年通りであれば10月中旬に最も紅葉が進みパンフレットやホームページなどで見られるような景色になるそうです。
ダムの観光放水がこの土日で最終週なので、紅葉と同時に見られることを願っていましたがちょっとだけ残念です。
テラスには4人掛けのテーブルがいくつか用意されていて、ここでゆっくりするのもいいかもしれませんね。
展望テラスに次のロープウェイの到着案内が流れ、搭乗口に向かいます。
ワンスパン方式のロープウェイで大観峰へ
立山のロープウェイはワンスパン方式といって、間に鉄柱がなく一気に駅と駅とをつないでいます。
おかげで視界がひらけていて、より紅葉を楽しむことができました。
ロープウェイからの景色は、下から見えるものとはまた違うものです。
真上からだともっと紅葉が進んでいて、まっ黄色に染まっているものも結構見られます。
やっぱり紅葉シーズン真っ只中なので混雑はしていました。
本当はもっと写真を撮って残しておきたかったのですが、数枚が限界です。
紅葉がメインの目的でこちらに来られる方は、ダムの見学や散策は後回しにして始発のロープウェイに乗れば混雑の回避になるかもしれません。
ただし、始発のバスでも見られましたが登山メインの方も結構いたのでそういった方々は真っ先に室堂駅まで向かうと思いますので一緒になってしまうかもしれません。
乗車時間は7,8分ほど。
大観峰に到着しました。
室堂行きのバスまではまた少し時間があるので景色を見ていきます。
手前の方が標高が高いため紅葉の進み具合がはっきりとわかります。
ケーブルカーとロープウェイ合わせて900mほど一気に登ってきたため気温もだいぶ低いです。
現在の標高は2300m。
右側は黒部湖。
この水をせき止めてダムを造り、発電に使っています。
何度来ても、ここによくぞまあダムを造ったもんだと感心してしまうほどダムのまわりには山以外何もありません。
ダム工事が相当困難だったことが簡単に想像できてしまいます。
ちなみに夏はこんな感じの景色です。
改めて見ても夏でもいい景色が見られますし、特に黒部湖の水の色が2か月でだいぶ変わってきているのが面白いです。
日本唯一のトロリーバスに乗り室堂駅に到着!
大観峰からはトロリーバスに乗ります。
日本ではここだけでしか走っていない、分類上は電車の扱いのバスです。
電車のパンタグラフのようなものを上げて電力を得ています。
このバスで3000mの雄山の下を抜けるトンネルを使って室堂駅へと向かっていきます。
所要時間は10分ほど。
電力で走るということで勾配は結構ありますが、加速時などでも静かに走っていきます。
実は立山という山は存在しない!?
立山室堂駅に到着!
時刻は9:40。
まず目に入るのが3000m級の山が360度、どこを見回しても見られる景色は圧巻です。
この日の3日前まで歩道が雪で埋もれるほど降っていたのをYOUTUBEのライブカメラなどで見ていたので、晴れの日が続いていて助かりました。
現在の標高は2450m。
結構肌寒かったのですが、思ったよりも過ごしやすく一安心しました。
天候が悪くなったり、雲が多かったりすると1ケタ前半の気温になることも珍しくありませんからね。
実は立山という山はなく雄山、大汝山、富士ノ折立の3つの総称でそう呼ばれています。
ガイドさんに聞いたときは驚きました。
日本では珍しい氷河が残っている山でもあるそうです。
山の隙間から富山市街が遮るものがなく見られるのも面白いところです。
富山県側から室堂まではケーブルカーと高原バスを使って登っていきます。
高原バスからの景色は立山の見どころの一つになっていて約1500mを50分かけて登っていくのですが、特に途中の阿弥ヶ原から見られる紅葉はたびたびメディアで取り上げられるほどです。
真冬は通行止めになってしまうのですが4月頃には「雪の大谷」が現れます。
除雪した後の雪の壁はなんと20mをこえることもあるそう。
こちらもテレビ等で見たことがある人も多いかもしれませんね。
さて、登山目的の方はどちらに向かっていくのか気になったので駅の出口側のガイドさんに再度、教えてもらいましたが正面の山の合間のなだらかなところから左側の斜面を登っていくそうです。
写真だとわかりずらいですが一番高くなっているところに山小屋があって、オペラグラス等を使うと結構な人数がそこを目指して登っているのが見えます。
最初のバスでストックやアイゼンを持った人たちが結構いましたが、この山を見たらその重装備にも納得です。
オススメのスポットと歩き方
ここでおすすめのスポットと歩き方を紹介します。
みくりが池を1周しつつエンマ台の地獄谷に寄り道をするルートです。
おそらく重装備でない人のほとんどはこのルートを回るのではないでしょうか?
※参照 立山黒部アルペンルート公式HP
ゆっくり歩きながら休憩を挟みつつ大体2時間くらい歩くことになるのですが、高低差が少なく歩きやすい道が多い上、どこを見ても絶景なので体感よりも早く時間が過ぎる印象です。
ところどころに休憩できるようにベンチやテーブルが用意されていて、一休みするポイントには困りませんしじっくり景色を見ることもできます。
実際に私たちもダムに来る前のコンビニで買った軽食やパンなどを食べましたが、この景色と一緒だと味もよりおいしく感じます。
写真は前回来た時の7月のみくりが池。
ここを中心に回ることになります。
今回は風が強かったので上手く撮影できませんでしたが、気温差が安定していれば写真のように水面に山が映り込むような絶景を見ることができます。
歩き始めて30分。
エンマ台展望台に到着。
この辺りだけ火山ガスの影響で草木の生えない真っ白な地面が覗けます。
地獄谷と呼ばれていて今もガスが吹き出ています(写真右側の白い煙がそうです)。
この周辺は硫黄のにおいが強く、ガス自体は有毒であるので風が強い日は通行ができないこともあるので注意です。
こちらも7月の写真。
近くに歩道がありますがここは強風関係なく通行止めです。
ルートから外れていますが、雷鳥荘まで来れば噴き出しているところとボコボコッとした音と一緒に見られます。
結構歩くことになるので来られる際は体調と相談してくださいね。
1時間ほど歩きましたが急に気温が上がってきました。
10月半ばでは珍しく15℃まで気温が上がり、結構暑かったです。
風が吹けば涼しいのですが思った以上に日差しが強くて驚きました。
曇りの天気予報だったのですが、予想よりも気温が高かったおかげか厚い雲がかかることはほとんどなかったのは嬉しい誤算です。
寒い気温の中歩いて汗をかいてしまい、疲れたからといって休憩を長くとって体温が下がってしまうのを一番恐れていたので。
休憩を挟みつつ約1時間半ほどでここの名前の由来となった室堂に到着。
室堂には釘などは使わずに建てられていて、中は当時使われていた道具などの展示がされています。
少し前までは実際に宿泊施設として使われていたことには驚きました。
国の重要文化財でもあって日本最古の山小屋でもあります。
ここで散策ルートはほぼ1周。
この後はバスのターミナルの隣にある立山自然保護センターに立ち寄りました。
時間があれば保護センターはオススメの1つです。
中は動植物の写真や資料のほかにも、季節ごとに違う景色の立山の様子やジオラマを使って黒部立山周辺の名所などの位置関係がわかるようになっています。
下山をする前に、バスターミナルにはレストランが併設されているのでそちらで昼食の予定でしたが満席。
立ち食いそば、おやきのお店もありましたがこちらもゆっくり食事を摂れる感じではありませんでした。
休日の、しかも紅葉シーズンなのでしょうがないと思います。
前の記事の繰り返しになりますが軽食や水分はあらかじめ用意しておいた方が無難です。
ここまで見ていただきありがとうございます。
この後は下山をしつつ、行きとは違う高速道路を使って自宅の方に向かっていきます。
そこでのオススメのSAや日帰り温泉などを、次の記事で紹介していきたいと思います。
記事ができました!↓