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一週間の車中泊ひとり旅!阿蘇山・大観峰と墳火口見学で地球の心臓部へ!【5日目②】

車中泊旅5日目の②です。

高千穂峡から移動し、阿蘇カルデラの絶景ポイント、大観峰。
そこから阿蘇山の噴火口までを観光します。

道中のランチやお土産、絶景スポットなどを写真を使って紹介していきます。
今なお活動を続ける阿蘇山と、その火山活動で出来たカルデラを一望できる大観峰。
その魅力が伝われば幸いです。

阿蘇山とカルデラのベストビューポイント・大観峰!


阿蘇山は根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳の阿蘇五岳を中心にした連山の総称です。
現在も活動している中岳へは、噴火口近くまで行くことができます。

阿蘇大観峰は、阿蘇五岳とカルデラを眺望できるスポットとしては1番といわれています。
昭和7年、徳富蘇峰が「大観峰」と命名しました。

阿蘇山と大観峰は、共に国立公園に指定されていて熊本では有数の観光スポットです。

大観峰までのアクセス


所在地 熊本県阿蘇市山田 大観峰

熊本市内から車で90分。
熊本空港からは60分。

大観峰まではバスが出ていますが、バス停からは遠いことやそもそも本数が少ないので車以外の方は一度確認した方がよさそうです。

一応、ツアーのバス客以外では道路から歩いてくる人は見かけなかったことを追記しておきます。

大観峰まではミルクロードをドライブ!


ここからは実際のルートで紹介していきます。
朝に高千穂峡を観光後、大観峰へ向けて出発!
時刻は9:00

前回はこちら

一週間の車中泊ひとり旅!宮崎県の高千穂峡と真名井の滝を歩く!【5日目①】九州車中泊旅で高千穂峡を観光しました。 真名井の滝や柱状節理などの火山活動や神話の歴史が残る高千穂峡。アクセス方法や観光スポット、おすすめのエリアなどを写真とあわせて紹介してますので旅行プランやこれから行かれる方の参考になれば幸いです。...

途中でミルクロードに合流。
もともとは酪農用道路として使われていましたが、現在は県道。

大観峰に向かう途中で放牧している牛馬や、点在している畜舎などを見られればより非日常的な体験ができるかもしれません。


大観峰の駐車場に到着!
時刻は10:10
全て一般道でしたが信号が少なく、開放感のある道路だったので楽しいドライブになりました。

次の日に走った、やまなみハイウェイも楽しい道路だったので定期的に通いたいぐらいなのですが、東京からだと厳しいのは残念。

カルデラから阿蘇山まで360度の大パノラマ!


駐車場から展望台までは少し歩く必要があります。
写真の中央部、人影より少し大きく2つ並んでいる石碑がそのスポットです。

若干の上り坂ですが、車いすの方でも来られるように段差はほとんどなく歩きやすいです。


展望ポイントに到着!
見渡す限り絶景で、とても1枚の写真には納まりきらない迫力があります!
正面には阿蘇山周辺にはカルデラが一望できます。

実はこの九州・山口車中泊旅ではここを中心に考えるくらい来たかった所で、期待も高かったのですがそれ以上の絶景が待っていました!

阿蘇山を中心にカルデラはありますが、大観峰はその淵に位置しているので遮るものがなく開放感もあります。
訪れたのは11月ですが、夏場であれば高所であることや風が吹き抜けているのでもっと気持ちがいいでしょうね。


正面の阿蘇山は、よく「涅槃像」にたとえられます。
少し雲がかかり見えづらいですが、1番左の根子岳を顔に見立てそこから順に胸、腹、膝と寝っ転がる姿に見立てています。

また平地の方では雲が薄くかかっていますが、時期によってはここから雲海が見られます
初秋から晩秋にかけての早朝によく発生するそうです。

雲海に浮かぶ涅槃像も一度、生で見てみたいものです。

大観峰の茶店で一休み


駐車場の近くには昭和53年創業の「阿蘇大観峰茶店」があります。
ここでしか食べられない地元のものから、オリジナルの名物、郷土のお土産品などをたくさん揃えています。

また、パンフレットなども豊富に置いてあるので実際の景色と照らし合わせながら楽しんだり、近くの観光地や名所などを調べてみるのもいいでしょう。

牧場直送のジャージー牛乳のアイスクリームや、そば・うどんなどがある食堂も併設されているのでここで買ったコーヒーなど一服しながら景色を見るのも面白そうです。

「ミルクロードを走ってきたんだから手作りソフトにすればよかった・・・」
と後悔するのは大観峰を離れる時のクルマの中でした。


というわけで、私も休憩がてら食事をすることに。
いただいたのは「にしめ万十」「いきなりだんご」

右の「にしめ万十」はいくつか種類がありましたが、今回は馬肉じゃがをチョイス。
味は濃い目ですが、くどくなくペロッといただけます。
価格は250円。

にしめ万十はお土産用で冷たかったのですが、売店のレジでお願いしたら温めてくれました。
ありがとうございます!

左の「いきなりだんご」は熊本名物で、ぷるぷるした生地の中にさつまいもとあずきのあんが入っています。
食感と甘さのバランスがとてもよく、小ぶりですが食べ応えがありました。
価格は160円。

休憩を挟むと雲が少し晴れてきました。
本来はこの日に大分に入り、湯布院~別府の観光でしたが予定変更。
阿蘇山の火口付近まで行ける事を茶店で教えてもらったので、今日は阿蘇周辺で過ごすことに。

「次の日、雨予報だけど温泉だしなんとかなるでしょ」
的なノリでプランの変更ができるのはひとり旅のメリットですね。

阿蘇山公園有料道路で火口見学!


大観峰から車で約50分。
阿蘇山上ターミナルへやってきました。
時刻は11:40

アクセス方法

ここが火口までの有料道路の入り口です。
火口付近には自動販売機しかありませんでした(記憶違いでしたらすいません)。
なので、こちらで休憩がてら火口の情報と共に食事をとるといいでしょう。


有料道路の通行料は普通車なら1000円。
バイクなら400円です。

駐車場は広く、大型バスも入れるくらいなので安心です。

有料道路から先は一気に草が減り、砂や岩がゴロゴロし始めていきます。
先ほどまでの景色と一変しテンションが上がります。


それがわかるのがこちらの写真。

ホントに道路しかないといっても過言ではないくらい、視界を遮るものがありません
走りながら、火口からの煙がどんどん大きくなっていくので期待も膨らみます。


駐車場のすぐそばには避難所もあります。
繰り返しになりますが、お手洗いはありますが食事は提供していないので注意です。

活動中の阿蘇山の噴火口見学!まずはBー2ゾーンへ


公式パンフレットより
                                                         

火口周辺はいくつかのゾーンに分かれています。
まずは駐車場のあるCゾーンから、Bー2ゾーンへ歩いていきます。

公式パンフレットによれば、このB-2ゾーンが一番火口がよく見えるポイントとされています。


阿蘇山の噴火口にあたるのは、阿蘇五岳のうち現在も噴煙を上げる中岳の火口を指します。
中岳には7つの火口がありますが、阿蘇山の噴火口に代表されるのは1番大きいこの、第1火口になります。

写真ではわかりづかいかもしれませんが、火口の直径は600m深さは130mもある巨大なものです。
落ちたらひとたまりもありませんね!

火口付近にやってきましたが、まず驚くのがその音!
ボコボコシューシューといった音の後に、火山ガスを含んだ水蒸気が一気に上がっていきます。

雲が晴れたのでここまで来ましたが大正解!
音と匂いとその迫力に圧倒されます。
この山自体が、もっと言えば地球が生きていると強く実感します。


隣のB-1ゾーンでは第1火口とは違い、噴煙が上がっていない第2~第7火口までを見られます。


第1火口から柵伝いに歩いていくと、順番に旧火口群が見られます。
富士山などの歴史が長い火山では、噴火口がいくつもあることが多いですが近くでいくつも見られるのは初めてです。


底の方ではおそらく溶岩が流れ出し、まるで川のような跡を作っています。

Bゾーンの先には砂の世界が広がる


ここは「砂千里ヶ浜」
ここも火口跡ですが、先ほどのものよりずいぶんと古いものです。
遊歩道を中心にかなりの範囲に広がっています。

植物がほとんどなく、海岸などで見る砂浜よりも黒い印象を受けます。
まるで地球外の星に来てしまったようです。


砂浜には巨大な岩が点在しています。
これは火山弾と呼ばれるものです。
なんかRPGや格ゲーの必殺技みたいですね。

噴火の際に一緒に飛んできたものだそうですが、火口からは結構離れているので噴火のパワーのすさまじさを感じます。


いちばん奥まで歩いてくると、山の切れ間から盆地がよく見えます。
これまでが異質な景色だったので、少しほっとします。

砂千里ヶ浜には遊歩道があり、歩きやすいよう整備されています。
火口群からは往復で2、30分ほどですが、阿蘇山見学するならここもおすすめです。

噴火口をもっと見たいなら3つの方法!

第1火口の噴煙の底には、エメラルド色の「湯だまり」を見る事ができるそうです。
通常の見学では見る事ができません。

火山ガス、噴煙、天候などで条件は変わってきますが3つほど紹介します。


1つは徒歩。
砂千里ヶ浜から先の登山道をずっと進み、火口東展望所から見る方法です。

先ほどの、火口群の反対側の山を進んでいく形になります。

往復で1時間はかかること、
ほとんどの見学者は砂千里ヶ浜から先にはいかないこと、
登山者は、いわゆる観光の服装ではなかったこと、
などから、道のりは困難なことが予想されます。

ただ、火口東展望所はだいぶ高いところに位置しているので火口深くまで覗くことができるのは確かです。


2つ目は、阿蘇山上ターミナルから出ている「阿蘇山火口シャトル」です。
昨年から新たに、Eゾーンからの見学ができるようになりました。
EゾーンはBゾーンよりも、さらに300mほど火口に近づいた見学ポイントです。

そこまでの専用のバスになります。
利用料金は往復1200円。

ただしこのバスの運行には条件があります。
Bゾーンが火山ガス規制で見学不可、そのうえでEゾーンの火山ガスが基準値以下の場合に限ります。
さらに見学時間の目安は15分と結構短いです。

自家用車などで見学できない時の選択肢的になるでしょうか。


3つ目がヘリコプターでの見学。
阿蘇山上ターミナルから111号線のところに案内があります。

フライトコースは様々ですが、噴火口見学コースなら所要時間は7分。
料金は1万円。

とても人気が高いらしく、11月の平日でも席は取れず。
X(旧Twitter)などでは120分待ちもザラだとか。

ヘリコプターに乗るなんてめったに出来ない体験ですから、景色と合わせて楽しめるのは間違いないと思います。
時間的、金銭的に余裕があれば選択肢に入ってくるでしょう。

阿蘇山見学の注意点!

阿蘇山の噴火口は迫力があり、様々な景色を見せてくれる観光地ですが、注意点がいくつかありますのでこちらも紹介します。

火山ガスの状況次第で見学不可

中岳は活動を続ける活火山です。
そのため噴煙の中には有毒ガスも含まれます。

風向きやガスの発生状況によっては、見学が禁止になることもあります。
また喘息や体調不良、心臓に疾患のある方は立ち入りができません。

火山ガスの状況は、阿蘇市の観光ホームページや阿蘇火山規制情報などで確認ができます。

万が一が発生する可能性も


火口周辺には退避壕が点在しています。
これは万が一、噴火した際の避難小屋です。
中にはヘルメットとガスマスクが用意されています。

絶対安全な観光地は存在しませんが、阿蘇山見学にはリスクがあることにも留意する必要があります。

天候次第では思ったような景色が見られないかも

これは阿蘇山に限った事ではありませんが、標高の高い所では天候が変わりやすく思ったような景色が見られないかもしれません。

中岳の火口は標高1,300m
湿度が高ければあっという間に雨でも降りそうな高さです。

また霧が出れば見学はできませんし、足場が濡れれば砂千里ヶ浜まで歩くのは困難になります。
天候の確認は必須といえるでしょう。

ランチとお土産なら草千里駐車場へ!                                             


墳火口見学見学を終え、阿蘇パノラマラインからここへやってきました。
時刻は14:00
ここではお土産、ランチ、博物館などが併設され、外には草千里展望台もあります。

ただ駐車料金が500円かかることには注意。


コーヒーが特に人気らしく、食事前と後で列は解消されませんでした。


草千里ヶ浜は、先ほどの砂千里ヶ浜とは打って変わって草原が一面に広がっています。
今は秋で草原も黄色くなっていますが、夏であれば緑に、冬ならば雪で白く染まるそうです。


私が頂いたのは、レストラン「douce Nucca(ドゥース ヌッカ)」のマルゲリータ。
1700円。

3日前、ハウステンボスでもマルゲリータ食べたのにまた頂いちゃいました。
どうも旅行中は気が緩んで、好きな物ばかり頼んでしまいます。

とにかくチーズの味が濃く、焼き立ての生地との相性ばつぐん。
歩き回って疲れた体にしみます。
お店の営業時間が11時~15時30分と少し短いので注意。


隣の建物には「阿蘇火山博物館」もあります。
火口の状態がリアルタイムでわかるカメラや、阿蘇山の成り立ちや世界の火山の紹介。
3Fのミニシアターでは5面のスクリーンに、約15分の映画が上映されます。


写真はありません。
入館は1,100円。

1Fのビジターセンターでも阿蘇の動植物の紹介や、自然の魅力を伝える展示などがされています。
この日は「ブラタモリ」の上映がされていました。

1Fは無料で入れるので噴火口見学の前、後どちらでもおすすめです。


展望所から草千里ヶ浜の反対側を見ると、カルデラの横に「米塚」が見られます。
小さくてかわいい山ですが、れっきとした火山。
頂点のくぼみは火口になっています。

草千里と共に、国の名勝、天然記念物に指定されていて保全のため登山は禁止されています。


草千里は馬が放牧されていて、中は歩くことができます。
だだっ広い草原を歩くのは気分がいいです。

春にはここで野焼きも行われるそうです。
この草原は放っておくと林や藪になってしまうので、草原を維持するために行われています。

少なくとも1,000年以上前から続けられているそうですよ。


放し飼いの馬はおとなしく、シッポや耳など嫌がる所以外は触らせてくれました。
思ったよりムキムキで驚きます。

ここでは乗馬体験もできるそうで、初めての人でも安心の手引き式。
距離によって3コース程あるそうで、目線の高さも相まって特別な体験が出来そうです。

夢の湯で日帰り風呂を堪能!ウソップ像もあるよ!


阿蘇山観光を満喫した後は、いつもの日帰り温泉へ。
時刻は17:00
今回は阿蘇市 黒川にある「阿蘇坊中温泉 夢の湯」にやってきました。

入浴料は400円です。

天然温泉の露天風呂や内湯、水風呂とサウナもあります。
温泉自体もやわらかく、少し褐色?っぽい色です。
やさしい感じで、どなたでも入れるんじゃないでしょうか?

ロビーや休憩所はとてもきれいで足湯まであります。
ホントに400円でいいんですか?

ちなみにすぐ近くの阿蘇駅には、「ONE PIECE」のウソップ像があります。
これに気づいたのは、東京に帰ってきてからだったので後悔しています。

アクセス方法


草千里から車で20分。
約12kmの道のり。

草千里からは111号線を阿蘇駅に向かってひたすら進み、駅のロータリーで左折。
看板の案内ですぐ正面に、入浴者用駐車場があります。


夕食は「ジョイフル 阿蘇一の宮店」で。
ピザを食べてから3時間ほどでしたが、景色に夢中でお腹が空かなかった先ほどとは変わって、温泉でゆっくり、運転で冷静になったら空腹感が一気に来ました。


いただいたのは鯖みそ定食。
878円。

私は東京出身で、ジョイフルで食べたのは初めてでしたがとても満足できました。
特にお米とみそ汁が、関東で食べるものとは少し違い驚きです。

まとめ

この日は高千穂峡からスタートし、大観峰、阿蘇山墳火口と回りましたがどれもいい体験になりました。
高千穂峡から大観峰までが1番時間はかかりますが、運転が苦じゃない人には強くおすすめできるルートです。

これから宮崎・熊本・九州旅行の行先に悩んでいる方や、所要時間、実際の状況を知りたい方の参考になったならうれしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回は九州旅行最後の目的地、大分の湯布院と別府です。

阿蘇を優先し、雨の中の観光になった湯布院は楽しむことが出来たのか?
次回もお付き合いいただければ幸いです。

ABOUT ME
おかけん
30代男性。東京在住。旅行、ゲーム等が趣味。 私が行った旅行先を中心に紹介していきたいと思いブログをはじめました。 そのうち旅行以外の事もブログに書きたいと思っています。 X(旧Twitter)などでブログの更新の際にはポストしますのでフォローしてもらえると嬉しいです。