車中泊旅4日目です。
鹿児島県にある大河ドラマ「西郷どん」のロケ地、仙巌園を観光します。
世界文化遺産にも登録されている仙巌園はスケールの大きさや海外文化を取り入れた他ではあまり見る事のない庭園でした。
その魅力をアクセス方法や写真、見どころなどを含めて紹介していきます。
鹿児島旅行で悩んでいる方の参考になる内容になっていますので、最後まで見ていってください!
仙巌園とは?
仙巌園は江戸時代初期の1658年に築かれた薩摩藩島津家の別邸です。
大名庭園の中でもあまり見ないスケールの大きさで、目の前には桜島と錦江湾を望むこともできます。
読み方はせんがんえん。
また、海外文化の影響が園内に数多く見られ幕末以降は迎賓館的な役割を果たしていました。
御殿内では調度品などでその歴史を伝えています。
開園時間は9:00~17:00。
入場料は1000円。
アクセス方法
九州縦貫自動車道、鹿児島北ICから車で約20分。
8km前後の道のりです。
仙巌園の隣には駐車場もあります。
料金は300円。
まずは桜島SAで朝食
ここからは私が実際に回った順番で紹介していきます。
前日の熊本城から高速に乗り一泊。
起きた後は少し走らせ朝食にします。
前回の熊本城はこちら↓
朝食は桜島SA(下り)で朝定食をいただきます。
みそ汁と白米の朝食はやっぱり安心できますね。
朝定食は750円。
漬物は関東のものとは味付けが違い結構甘めでしたが歯ごたえがあります。
さつま揚げが入っているのは嬉しいです。
旅行中に少しでも多く、地元のものを食べたいと思っていますから。
仙巌園に到着!まずは庭園内をひとまわり
開園時間の少し前に到着。
仙巌園の隣の鶴嶺神社でお参り。
この日は、この旅で最もスケジュールを詰めていて4か所を回るプラン。
お参りのおかげか大きなトラブルに見舞られることはありませんでした。
ちなみに、自分のミスで行き先が一つダメになるんですがまた後程。
入園料は御殿とのセット売りもありますが後払いでも御殿には入れるので安心。
チケット代を払っていざ、入園!
まずは島津の家紋がお出迎え。
当時の甲冑などを模した人形などで大きさなどを推しはかることができます。
この手のものを見ると昔の人は相当小さかったんだなぁといつも思います。
園内を右回りで進んでいくと赤い色が鮮やかな「錫門」が現れます。
この門は屋根に錫が使われていることからその名前がつきました。
当時は藩主と世継ぎの嫡男だけが通ることが許されていたそうです。
庭園内で一番の桜島展望ポイントにやってきました。
朝早いこともあってすこし白くなっていますがいい景色が見られました。
桜島は現在も活動を続けており小規模な噴火を繰り返してます。
足を止めてじっくり見れば、山頂付近で煙が上がっているのが見られるでしょう。
他にも、とんでもなく大きな岩に植物や苔が生えている「観音岩」
水力発電用のダム跡や反射炉跡などの近代化の歴史や
「西郷どん」でも使われた石段などドラマと合わせて見るのも楽しいスポットなどいくつかありますが、私が気に入っているスポットを紹介します。
まずはその大きさが特徴の「鶴灯篭」。
島津斉彬が近代化のひとつ、ガスを使ったあかりを目指し実験を行った場所です。
城下町をガス灯でともす豊かな国づくりを目指していた斉彬でしたが、計画の途中で急死。
実験は1857年に行われたものですが、今も灯篭は象徴として残っています。
仙巌園の裏山には不自然に大きく岩がむき出しになっています。
少し寄ってみてみましょう。
少し白くて見ずらいですが「千尋巌(せんじんがん)」と文字が刻まれています。
岩石には10m以上の大きさで文字が入っており、1814年に完成されたものです。
この文字には3ヵ月、3000人以上が作業にあたり刻んだもので大変さがうかがえます。
日本の庭園では岩に文字を刻むことは珍しく、中国などの海外文化の影響だといわれています。
最後に御殿。
現在の御殿は明治時代の1884年に改築されたもの。
御殿は幕末には迎賓館の役割も果たしており、現在は中に入ることもできます。
御殿内には面白い工夫がいっぱい!
では中に入ってみましょう。
見学は600円。
御殿玄関でも見学料は払えるので入り口に戻る必要はありません。
御殿内には当時の歴史パネルや工芸品などを見る事ができます。
伝統工芸品の薩摩焼は、ロシア皇帝が即位した際に贈られました。
現在はレプリカが飾ってあります。
亀寿姫は幕末、戦国時代に波乱の人生を歩んだ女性で島津家の中では篤姫の次くらいに知名度があるかもしれません。
当時の様子などをわかりやすいイラスト形式で紹介しているので見てみるのもいいでしょう。
中庭は池と枯山水でよく使われる砂で模様を描いています。
通常、水のないところで水の表現をするのが一般的ですがこれも枯山水といっていいんでしょうか?
池の中には8角形のくぼみがあり、こちらも中国から伝わったとされる風水の影響を感じられます。
中庭はいろんな角度から見る事ができるので、自分のお気に入りポイントを探すのも面白いです。
御殿内には日本建築でよくみられる釘隠(くぎかくし)も見られます。
ここにはたくさんの種類の釘隠があり、様々な植物からコウモリに至るまで10種類以上が使われています。
面白いのは室内の方が鮮やかな色合いのものが多く使われていることです。
廊下側にも釘隠はありますが、室内からの方が多く見られました。
こちらは謁見の間。
海外文化の影響をここでも強く感じます。
和室にテーブルやイス、洋風の食器。
果てはシャンデリアまで使われているのは初めて見ました。
シャンデリアは明治時代からこの御殿で使われていたものです。
当時は先ほどの発電所の電力で、御殿内の電気をともしていました。
一番面白く感じたのはここ、化粧の間。
29代当主、忠義が着替えや髪を結うための部屋です。
特徴は天井の板の模様。
ジグザグになっているように見えますが実は平面。
目の錯覚によって奥行や立体感を感じるよう、矢羽根状に作られていて特徴的です。
私はガイドを見るまでギザギザの天井だと勘違いしてました。
お土産、食事はこちらへ
正面入り口からすぐのところにはカフェやお土産屋。
もう少し進むとレストランや薩摩切子などのショップなど様々なお店があります。
レストラン桜華亭は11:00から営業。
軽食なら両棒餅屋をおすすめします。
営業は9:00から。
仙巌園と御殿、ゆっくりとみて回ると全体の所要時間は1時間から1時間半ほどになるでしょうか。
庭園としてはちょうどよい広さで、また足を止めながら観察することも多いので歩き回るのが苦手な人はこちらは非常にお勧めできます。
起伏もあまりなく車いすの方を見かけるほどなので問題はないかと思います。
ここまで見ていただきありがとうございます。
仙巌園は和・洋・中の文化を取り入れた非常に面白い観光地でした。
鹿児島に訪れた際はぜひ寄ってみてください!
次の目的地は国宝・霧島神宮。
神話の信仰が残る神社に向かいます。
次回もお付き合いいただければ嬉しいです。